PC >保守 作業 >基本 メンテナンス >

( 2020.6.6. 更新 )





目次
● ハード 側 ●
 マザー ボード
 CPU
 HDD
 メモリ
 電源 ユニット
● ソフト 側 ●
 エラー チェック
 システム ファイル チェック
 SP の アンインスト + 再インスト
 正常 OS との、デュアル ブート
 OS アップデート を、無効にする
 マルウェア 感染 の 検査




● ハード 側 ●
● マザー ボード
1コンデンサに、ふくらみや液漏れがないか、チェック
 ↑ ふくらみや液漏れがある場合、フリーズや、起動不良の原因になる
2該当のコンデンサを交換しても、短期間で再発する可能性が高いので、現実的には、マザー交換が必要
 ↑ どうしてもコンデンサで調整するなら、まだ、ふくらみがない周辺のコンデンサも、全部交換する
3目視では 異常なしだが、( マザー 異常 により ) 定期的に OS クラッシュ する 現場もあった
 PC >障害例 >ハードウェア 関連 >SSD >intel 製 >現場 例 >KM 運輸 様 >
  ↑ XP + 7 の デュアル で XP 側 は 数か月 ごとに、7 側 は 2 年 4 か月で OS クラッシュ した
  ↑ WMDT で メモリ エラー なし。 ストレージ を 新品交換 しても、再発する。
   ↓ マザー 故障 ( = 富士通 + 新品 では、非常に 珍しい )の 原因 は、何だったのか … ?
[1]. すぐ近くに、AP が あったから … ? ( = すぐ近くに、電子レンジ が あるような 悪影響 … ? ) → 5 m 以上、離した
[2]. 喫煙 環境 だから … ? → のち、禁煙 に なった
[3]. 大型車 の 仕事なので、違法強化の CB 無線を 積んでいる … ? ( = 筐体交換 後 に 再発しないので、可能性は 低いかも )
[4]. ハズレ 個体 … ? ( = もし そうなら 富士通 + 新品 では、この現場しか 見たことない )
● CPU
1CPU の 冷却不良 は、万病 の もと
 ↑ CPU は 70 ℃ 台 で、すでに 危険 温度
  ↑ 正確に 言うと 「 70 ℃ 台 を、ずっと キープ 」 なら 安全だが、「 何も 操作していないのに、70 ℃ 台 に 達する 」 ということは、何か 操作 したら ( = 例 : Windows 10 の 強制 アップデート )、すぐに 本当の 危険 温度 80 ℃ 台 に 達する 、という 意味で 「 70 ℃ 台 = すでに 危険 温度 」
CPU の 熱 障害 は、「 電源 落ち する + 動きが 激 重く なる 」 のような わかりやすい 症状も あれば、「 Web カメラ の ( 自撮り ) 映像 が チラつく 」 のように、原因が わかりにくい 症状 なども 出る
ちなみに、「 クーラー を つけるほどではない、初夏 のような 陽気 」 の ときに、過熱の 重度故障が 起きやすい = 全身の 皮膚から 放熱できる 人体 に 比べたら、PC は 放熱が 苦手
2ヒートシンク との 間にある 熱 伝導材 は ( 新品 でも ) 無条件 交換
 ↑ くわえて グラボ 搭載の 機種なら、GPU の 熱 伝導材 も 無条件 交換
( 外資系 メーカ は 昔からだが )、近年は 日本メーカ の 業務 シリーズ ですら、安物 シリコン が 塗られている = 短期間で 劣化する
 ↑ 過熱 を 放置すると CPU だけではなく、マザー や HDD にも 悪影響が 及ぶ ( = 重度 故障 に つながりやすい )
3既存 の シリコン を 大まかに 拭き取ってから、最後に イソプロピル アルコール ( = 商品例 : ビュックリン C-18 ) で 拭き取る
4  ↓ 以下は、金額と 性能の バランスがよい
[1]. Ainex : HT-04
[2]. Ainex : HT-10
[3]. ( 厚みが 必要なら )、新和産業 : SS-SG2M
[4]. ( 予算が 余っているなら )、Ainex : HT-11
5  ↓ また、ヒートシンク の 固定構造 も 重要 ( = デスクトップ の 場合 )
[1]. 金属 ネジ による 固定なら 合格
[2]. プラスチック 押し ピン 型 なら、無条件 で 金属 ネジ 型 に 交換する
   ↑ バック プレート の 商品 例 = ainex : BS-775A。  ainex : BS-1156A。
 その他 >か 行 >低頻度 >Cooler Master >
[3]. 押さえは 金具 だが 土台 が プラスチック の 型 も 極力、金属 ネジ 型 に 交換する
   ↑ XP 時代 の 機種は 無理かも しれないが、7 時代 の 機種なら 交換できた
 PC >機種別 資料 >NEC >MK25ER-B >
[4]. XP 時代 の Socket 478 を 金属フレーム に 移行は さすがに 無理なので、プラスチック 土台 が 割れたら 交換する
 その他 >あ 行 >低頻度 >Ainex >478 リテンション >
6ノート なら、下に 空冷 台 を 置くのも 効果あり
 ↑ 商品 例 = サンワ サプライ : TK-CLN22U = 定価 : ¥ 6,000 + 税 = ファン の 位置を 左右に 移動できる、すぐれモノ ( = いちばん 熱い CPU の 位置を、ピンポイント で 冷やせる )
7 ↓ ウイルス 対策 ソフト の 「 フル スキャン 」 は、CPU の 熱 負荷 試験 に ちょうどいい ( = Win 10 標準 でも、クイック は たいした 負荷に ならないが、フル は CPU に 高 負荷 が かかる )
アプリ [ core temp ] などを 常駐させて チェックし、ずっと 70 ℃ 台 か それ未満 で 収まれば、完璧
逆に 80 ℃ 台 以上 に 達したら、数秒 で 70 ℃ 台 以下に ならないと アウト
 ↑ その 筐体は もともと 冷却回路 が 弱い か、あるいは 熱くなったら 熱 抑制 する、ハード 側の 機能が 故障 しかかっている
 ↑ ファン の 回転数 を 上げる 機能は 故障しにくいが、逆に、動きを 抑制して CPU の 負荷を 下げる 機能が 故障した 筐体は、ときどき 見かける ( = イメージ としては、「 落ち グセ 」 が ついている )
 ↑ 故障 しかかりの 場合、OS 起動前に 落ちたり、すぐに もう一度 再起動する 症状も 出やすい
その場合は ( 応急処置 として )、powercfg.cpl で 電力を くわない ( = CPU が 熱くならない ) プラン に 下げる = 下げれば ( 当然 ) 動きは 重くなるので、[ 標準 ] や [ バランス ] より 下 には したくないが …
● HDD
1「HDD Regenerator」による、物理不良セクタのチェック
 ↑ ひとつでもヒットした場合、( たとえ、リペアされても )、ストレージ交換が原則
  ↑ 小康状態にはなるだろうが、ヒットすること自体が、HDDの異常を示すので、短期間でより重度な症状になる可能性がある
 ↑ SATAは1〜2時間で終わるが、PATA ( の大容量 ) は、10時間以上かかることもある
 PC >アプリ >保守用ツール >HDD Regenerator >
2また、たとえRegeneでヒットしなくても、内蔵ストレージで5年前後、使用すれば、かなり疲労しているのは、当然
 ↑ できるだけ、新品ストレージに 「 クローン + 交換 」 の線で進める
特に、macはWindowsよりも、HDD疲労に非常に弱いので、5年前後の使用なら、無条件交換
 PC >アプリ >保守用ツール >HD革命CopyDrive >
 PC >Mac >アップグレード >内蔵ストレージのクローン >
4交換ストレージは、( intel製 ) SSDなら、「 新品以上の 」 快適動作になるので、ユーザの満足度が高い
 ↑ 近年、MLCが流通の主流からはずれたので、( 現実的には )、「 TLC・3D 」 の一択か
 用語集 >PC >あ行 >SSD >
  ↓ SSD全般で、金額が高いので、容量を減らす工夫が必要
[ 1 ]. リカバリ・メディアを作成後、内蔵リカバリ領域は、省いてクローン
[ 2 ]. 容量を小さくしながら、クローン ( 例 : HD革命5以降 )
  ↑ ただし、電子認証 ( = 銀行、保険、入札など ) を使っているPCは、通常コピー + 縮小コピーすると電子証明書が壊れるので、( 厳密な意味での ) クローンが必要
  ↑ HD革命なら、「 ディスククローンツール 」。 あるいは、Ubuntuのコマンド 「 dd 」
   ↑ つまり、クローンと同時の縮小は不可なので、事前に縮小作業が必要
 PC >各種操作 >内蔵ストレージの容量縮小 >
5HDD全体で、AFT 時代 に 入ってから信頼性が低いので、( 個人的には )、OSを乗せるストレージで使いたくない
 ↑ 以前より売れなくなったので、全体的に質が落ちたのか、Win 8以降のOSが、内蔵ストレージに強い負荷をかけるのか、あるいは、その両方なのか…
 ↑ NAS ( = RAID 1、必須 ) で、WD : REDを使うのと、バックアップの保管用でしか、使いたくない
  ↑ 逆に SSD は ( 理論上 )、長期間 通電しないと データ が 消えるので、バックアップ メディア に するのは NG
[ 1 ]. WD = ランク分けが、わかりやすい
  ↑ Blue = 最安値だが、耐久力も、それなり
  ↑ Green = Blueより、少し、耐久力が高い
  ↑ Red = NAS利用の信頼性は高いが、( Win 7の ) 内蔵ストレージで利用したら、数か月で物理不良セクタが出た例あり
  ↑ Black + Purple = 試したことはないが、ここまで来たら内蔵ストレージは、SSD にしたら … ?
[ 2 ]. 東芝 = 昔 ( = PATA 〜 非 AFT 時代 ) よりは、信頼性が落ちた
[ 3 ]. SG = 長期利用するには、怖すぎる
  ↑ 2014年 製 ファームウェア ロック の 解除方法 は、まだ 確立されていないと 思う
   ↑ 2014 年 製 ロック は、2009 年 製 ロック の 解除方法 が 利かない
  ↑ バックアップ 保管用 以外 では、使いたくない
[ 4 ]. ML = メーカではなく、リファブ品の再販業者
6AFT未対応BIOSでは、非AFT・HDDしか ( 正常 ) 動作しない
しかし、非AFTは、かなり減っている
 ↑ 特に、3.5は非AFT不足なので、2.5の非AFTに、変換マウンタをつけて代用か
 ↑ Intel製SSDなら、( ほとんどの機種で )、AFT・非AFTの互換問題も気にならないが ( = 512byte仕様のSSDが多い)
 用語集 >PC >あ行 >SSD >
● メモリ
1脱着は、大した手間はくわないが、保守効果は高いので、必ず、行う
2 以下で、メモリ試験
[ 1 ]. Win10 〜 Vista = Win+R → mdsched = Widnowsメモリ診断ツール
  ↑ OS起動できない場合は、[ Windows Memory Diagnostics Tool ] で、CD起動
   ↑ ただし、UEFI環境では、[ WMDT ] のCD起動は不可なので、Legacy切り替えする
  ↑ Legacy切り替えできないマザーの場合は、メモリを別筐体に入れて試験か ( = メモリ自体の試験はできても、メモリ・スロットの試験にはならないが )
[ 2 ]. XP = [ Windows Memory Diagnostics Tool ] で、CD起動
3Regene、chkdskなど、軽いアプリ動作では異常が出ないが、メモリ診断ではヒットする場合あり
● 電源 ユニット
1電源ユニットも機械なので、当然、故障はする
 ↑ 完全に不能ならわかりやすいが、「たまに電源が落ちる」などの場合は、切り分けしにくい
2「 たまに落ちる 」 の場合、電源コードや延長コード、あるいは、コンセント自体に問題がある場合も
 ↑ 特に、デスクトップの電源コードは太いので、タフに見えるが、長年、曲げた状態で使ったものは、中が断線気味の例もあった
テスターを挿した状態で、グリグリねじって、電圧が落ちるかが、いちおうの試験
 ↑ 「 たまに落ちる 」 の場合は、無条件で電源コードも交換したほうが、早い




● ソフト 側 ●
● 基本
1疲労したストレージで、ソフト的な処理を行うと、効果が低いことがある
 ↑  ( intel製 ) SSDにddクローンし、そちらでソフト的な処理を行ったほうが、効果が高い
2予算が取れれば、そのままSSDで納品し、予算が取れなければ、SSD → HDDにddクローン戻しして、納品する
● エラー チェック
1 ハードの問題が完全にクリアされれても、OSのエラーで、動きが重い場合もある
[ 1 ]. 10 + 8 = Shift + 再起動の [ オプションの選択 ] から、( コマンドプロンプトをふくめ )、詳細な修復メニューが出せる
  ↑ ただし、末のシステム・パーティションに障害があると、[ スタートアップの設定 ]ぐらいしか、選択肢が出ない
   ↑ その場合は、USBやCDなどの、イストール・メディアから起動する
[ 2 ]. 7 + Vista = 起動時にF8 → コンピューターの修復 → コマンドプロンプト → chkdsk(スペース)C:(スペース)/f(スペース)/r
[ 3 ]. XP = ( OSが乗っている ) ローカルディスクのプロパティから、エラーチェック → 再起動
● システム ファイル チェック
1システム破損を、自動的に修復できることがある
 ↑ OS・CDを要求される場合あり
2cmdを検索 → 右クリックから、管理者として実行 → sfc(スペース)/scannow
● SP の アンインスト + 再インスト
1各アプリに与える影響が大きいので、必ず先に、クローン・ストレージを作成してから
 ↑ XPの修復インストや、7 + Vistaのリカバリが必要なほどの障害なら、先に試す価値がある
● 正常 OS との、デュアル ブート
1たとえば、既存の障害OSを、新品ストレージにクローンするさい、後ろの容量を多めに空ける
空いた容量の場所に、まっさらなOSを入れて、デュアルブートにする
 ↑ 新OSのデスクトップ画面に、旧OSのユーザ・ファイルへの、ショートカットを置く
2 ↓ 以下なら、話が収まりやすいかも
「 とりあえず、小康状態の既存OSで仕事して、徐々に、まっさらなOSに移行してください 」
「 ( インストール・メディアもないような ) アプリの移行は、そちらをお世話している業者さんに、相談してください 」
● OS アップデートを 無効にする ( = Win 10 未満 )
1日々の 細かい OS アップデート の 中には、起動不能に おちいる級の 地雷 も ふくまれる
 ↑ 例 = 2018.4. = Win 7 の KB 4093118 = アップデート を インスト後 に、再起動を 繰り返す
  ↑ 2009.10. に 発売された、( 最も 安定している ) Win 7 なのに
2その時点での OS アップデート を やり切ったら、いったん アップデート を 無効に したほうが 安定する
 ↑ 当然、動きも 軽くなりやすい
( Win 10 は 強制 アップデート なので、この処置は できない )
3ただし、常駐する セキュリティ ソフト に MS 純正 を 使いたい 場合は、アップデート 無効に すれば ( 当然 ) 障害が出る
 ↑ AVG や Avast あたりに 切り替えるか、( いつか 地雷を踏む 覚悟で ) 自動 アップデート を 有効にするか、そこは 状況に 合わせた 選択で
( 個人的には )、「 OS アップデート 無効 + 信頼できる ウイルス 対策 ソフト の 常駐 」 が、いちばん好き
 ↑ Win 10 の アップデート が 終わる、2025 年 10 月 が 楽しみ
4  ↓ アクションセンターで、Windows Updateの警告を、切る
[ 1 ]. Win + R → control
[ 2 ]. 左上 [ システムとセキュリティ ]
[ 3 ]. 上 [ アクションセンター ]
[ 4 ]. 左上 [ アクションセンターの設定を変更 ]
[ 5 ]. 左上 [ Windows Update ] のチェックをはずして、右下 [ OK ]
5  ↓ Windows Updateのサービスを、無効にする
[ 1 ]. Win + R → services.msc
[ 2 ]. [ Windows Update ]
[ 3 ]. 下 [ 停止 ]
[ 4 ]. [ スタートアップの種類 ] で [ 無効 ] を選択して、下 [ OK ]
● マルウェア 感染 の 検査
1有料版のセキュリティ・ソフトが常駐 + 正常動作していても、感染するときは、感染する
 ↑ 最も多い感染経路は、ドライブ・バイ・ダウンロードだろう
2( 最近は )、悪質なマルウェアほど、通常は潜伏しておとなしくしているので、( ユーザでは )、感染に気づきにくいことが増えた
 ↑ かすかなサインが表に出ても、「 有料版のセキュリティ・ソフトが入っているんだから 」と、先入観で見逃してしまう
3「 AVG 」 ( 無料版 ) を常駐させながら、「 Dr.Web CureIT 」 ( 無料版 ) でスキャンするのは、非常に駆除効果が高い




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