( 2020.7.7. 更新 )
● IPアドレス などの 自動取得 ● |
● 基本 |
1 | 無線が からむほどに スマホなどの 端末側は、IPアドレス など ( = ルータ から もらう 情報 ) が 自動的に 取得しにくくなる |
2 | IPアドレス などが 取得できないと、アンテナ の 立ち が、どんなに よくても インターネット 不可 |
3 | ↓ 具体的には 以下の順番で より、IPアドレス などが 自動取得 しにくくなる |
無線 ルータ → 無線 アクセス ポイント → 無線 中継 |
● 対策 [1] |
0 | この 「 ● 対策 [1] 」 は 「 障害 対応 」 というより、( アクセス ポイント か 中継 を 設置時の ) 「 必須 設定 」 |
1 | ↓ 「 無線 アクセス ポイント 」 と 「 無線 中継 」 に、以下を 設定する |
[1]. 項目 「 デフォルト ゲートウェイ 」 の IPアドレスを、( 初期の 「 自動取得 」 ではなく ) ルータのIPアドレスに 固定 |
[2]. 項目 「 DNSサーバー 」 の IPアドレスを、( 初期の 「 自動取得 」 ではなく ) Google Public DNS ( = グーグル ・ パブリック ・ ディーエヌエス ) に 固定 |
↑ 「 DNSサーバー ( プライマリ ) 」 に、「 8.8.8.8 」 |
↑ 「 DNSサーバー ( セカンダリ ) 」 に、「 8.8.4.4 」 |
↑ Google Public DNS も 「 絶対に 障害が起きない 」 わけではないが、プロバイダ や ルータ 機器 で たまに 「 DNS 障害 」 が 起こる 確率に比べれば、低い ( = 安定している ) |
↑ 「 DNSを 端末に割り振る 負荷 」 を ルータから 取りのぞけば、ルータが 安定する効果も 期待される |
ちなみに 「 無線 ルータ 」 には、( 普通は ) 上記の 設定項目が ない |
2 | ↓ ルータのIPアドレス ( = 値 「 デフォルト ゲートウェイ 」 ) は、以下 |
NTT 系 の 光電話 = 192.168.1.1 |
SoftBank : Air = 192.168.3.1 |
KDDI : au 光電話 = 192.168.0.1 |
↑ ただし 現場によっては、値が 変更されている 場合もある |
→ 値 「 デフォルト ゲートウェイ 」 を 確認する手順 |
● 対策 [ 2 ] |
1 | スマホなどの 端末側で IPアドレスを 固定すれば、自動取得が 不要になり 安定する |
↑ ただし 「 端末側 の IPアドレス を 固定する 」 手順 は、初心者には 「 ものすごく 」 面倒くさい |
2 | → スマホの IPアドレスを 固定する 手順 |
→ ゲーム機の IPアドレスを 固定する 手順 |
● 同時通信 する 端末 の 多さ ● |
● 基本 |
1 | ( Wi-Fi 6 = 第 6 世代 より 前は ) 複数の 端末が 「 同時 接続 + 同時 通信 」 しているように 見えても、実際には 「 同時 通信 ではない 」 |
実際は Wi-Fi 機器 と 端末 とが 「 1 対 1 」 で 通信していて、それを 「 端末の数だけ、順番に 素早く 切り替える 」 を 繰り返している |
2 | 「 1 対 1 」 方式の 通信だと、けっこう 高性能 の 機種でも ( 安定して 通信するのは ) 同時 6 台 が 限界か ( = 家庭用 の 機種は ) |
↑ 性能が並みの 機種は 当然、もっと ずっと 限界台数が 少ない ( = 同時 3 台 まで とか ) |
3 | 端末では 特に スマホが 要注意で、たとえ スマホで ネットを していなくても、「 敷地内にいて、電源が入っている だけ 」 で 1 台分の容量を 消費している |
↑ 意図的に、スマホ側で 「 設定 → Wi-Fi → オフ 」 でも しないかぎりは |
● 対策 [1] |
↓ 確実に 同時通信 数を 上げるには、以下 |
1 | Wi-Fi 機器 を ( 交換 ではなく ) 増設 する |
↑ 全 チャネルを 手動設定で 分けるのは、必須 |
2 | 全 端末で、既存の Wi-Fi 設定を 削除する |
3 | どちらの Wi-Fi 機器に どの端末を 接続するか、( 片よりが 出ないよう ) 計画的に 再接続する |
↑ 1 台の端末に、両方の Wi-Fi 機器の 接続設定は しない ( = 片方だけ にする ) |
4 | 「 端末 」 には 当然、「 中継機 」 なども ふくまれる ( = 1 台分の 容量を 消費する ) |
● 対策 [2] |
↓ 予算に 余裕があるなら、業務用 と 交換する 方法もある |
1 | 例 = Buffalo : WAPS-1266 = 本体 定価 : ¥ 22,800 円 + 別売り AC アダプタ ( = WLE-OP-AC12C ) : ¥ 4,800 円 = 合計 : ¥ 27,600 円 + 税 |
↑ 本来、PoE ハブ で 給電する 機種のため、AC アダプタ が 添付してない |
↑ 同時接続 = 5 GHz : 32 台 + 2.4 GHz : 32 台 = 合計 : 64 台 |
↑ 「 IEEE 802.11 ac 」 なので 最新世代 ではないが、( 金額以上 の ) 高性能 = ブリッジ モードで 端末に DHCP + DNS を 振ることもでき、ルータ の 負荷を かなり 減らせる。 逆に、ルータ モード は なし。 |
↑ ただし SSID すら 手動設定 であり、設定するまで 電波発信 しないので、LAN の 知識が 薄いと 設定 するのが きつい |
2 | ちなみに、業務用 が すぐれるのは 「 同時 接続 の 多さ 」 であり、「 電波 の 強さ 」 は ( 家庭用 の 性能が高い 機種と )あまり 変わらないように 見える |
↑ 「 電波 の 強さ 」 に 関しては、中継機 を 使ったほうが 「 金額 が 安い + 遠くまで 電波 が 届く 」 |
↓ 理想は、以下 |
ルータ → Wi-Fi 親機 ( = アクセス ポイント ) → ( 5 GHz 無線 ) → 中継機 → ( 有線 ) → ( 離れた 場所 専用の ) Wi-Fi 親機 |
↑ 中継機 に 直接、Wi-Fi 接続 することもできるが、中継機 は 「 中継 能力 」 には すぐれても、「 端末 の 同時 接続 数 」 は 少ない 機種が 多い。 中継機 は 「 中継 専門 」 に できれば、ベスト。 |
● 備考 |
1 | 「 Wi-Fi 6 = 第 6 世代 = IEEE 802.11 ax 」 から 「 OFDMA + MU-MIMO 」 ( = オーエフディーエムエー + マルチユーザ マイモ ) の 2 つの 別機能により、( 本当の 意味で ) 同時通信に 強くなった |
↑ 「 MU-MIMO 」 だけは 「 Wi-Fi 5 = 第 5 世代 = IEEE 802.11 ac 」 時 からあったが、「 Wi-Fi 6 」 で 「 MU-MIMO 」 も さらに性能アップ |
ただし、端末側に も 「 OFDMA + MU-MIMO 」 の 機能が 必要 |
↑ 端末側に 機能がない場合は、従来の 「 1 対 1 」 方式で 通信するため ( 当然 ) 同時通信の性能は 上がらない |
● 部屋 の 温度 + 湿度 ● |
● 基本 |
1 | 「 部屋 の 暑さ 」 も、Wi-Fi の 安定に 影響する |
↑ 精密機器 全般 で 過熱 には 弱いので、夏は Wi-Fi の トラブルも 増える |
温暖化 が 進んでいる 影響なのか、明らかに 20 年前 より 熱 障害 が 増えている |
同時に、暑さ に 関連した 「 夏 結露 」 による 障害も 増えている |
2 | Wi-Fi の親機 + 中継機が、無人の場所 ( = クーラーが 利いていない場所 ) にある場合は 要注意 |
↑ その部屋 ( あるいは、Wi-Fi 機器を 置いてある場所 ) が 暑さで モワっとしていたら アウト ( = Wi-Fi が 不安定になって 当たり前 ) |
↑ また 熱気は上に行くので、2階や 天井に近い場所は より過熱しやすい ( = 2階の 天井近くは 最悪 ) |
3 | くわえて、暑くて 湿気の多い 部屋を エアコンで 急速に 冷やした場合も、機器の内部が 結露して 様々な不調が起きやすい |
↑ 機器内部の 露が乾くまで、( 30分 〜 半日 以上 ) 不調が 続くこともある |
↑ ドライ機能がある エアコンなら ドライ機能を全開にすれば、不調が起きている時間を 縮められる場合もある |
4 | ↓ 逆パターンも ある |
[1]. 猛暑で朝から暑いので 午前中にエアコンで 室内をキンキン ( = 各 機器も キンキン ) |
[2]. 現場に出るため エアコンを切って窓を開けたので、暑くて湿った空気が 一気に室内に |
[3]. キンキンに冷えた 各 機器が、一気に 結露 |
[4]. 午後 事務所に 戻ったら 各 機器が不調 ( = 特に PCが起動しない不調が 起こりやすい ) |
↑ 電源が 入りっぱなしの機器は 症状が出ないか、出ても 軽い不調で 収まることは多いが |
5 | 関連して、冬に寒い部屋を 急速に 温めた場合も 同じで、機器の内部が 結露して 不調が起こりやすい ( = 結露 による 不調は もともと、冬のほうが 多かった ) |
↑ 寒い部屋に 置いてあった ノートPCを 暖かい部屋に 移動すると、( 目視で 水滴が見えるほどの ) ひどい結露が 起こるのも 同じ原理 |
6 | とりわけ 「 湿気 + ほこり 」 が 多い部屋で 「 急速な 温度差 」 を 作ると、結露が 起こりやすい |
↑ 湿気は、結露の 水滴の 材料。 ほこりは、保湿剤として 働いてしまう。 |
「 すぐ近くに キッチン + 洗濯物も 室内干し + 冬の 寒い朝でも 5 時起きで、ファンヒーターで 急速暖房 」 の 現場で、光 コンセント ( = 完全な 絶縁体 ) が 結露で 断線状態になる 現場も 見たことがある |
↑ 露つきによる レーザー 光 の 遮断なので、午後に 露 が 乾くと 症状が 消える |
● 対策 |
1 | 「 急速な 温度差 」 を 引き金に 結露が 起こるので、温度差 を 出さないのが ベストではある |
ただし ( 都心の 大きな ビルのように ) 24 時間 エアコン 利かせっぱなし というのも、( 電気代的に ) 厳しいだろう |
↑ 地方でも、事務所で 猫を飼っている現場は そうしているが |
2 | PCならば、大きい 温度差の出る 時期 ( = 特に 冬 + 夏 は ) 本体の電源を 落とさなければ、けっこう マシ ( = ただし 通電中でも、急速な 温度差を 作れば 結露は 起こる ) |
↑ 節電のために モニタは 切るにしても ( = ちなみに モニタも、結露で 表示異常に なることが ある ) |
↑ ただし、ずっと PCの 電源が入っていると、それはそれで ( リソース不足が 原因の ) 誤作動が 起きやすいので、ときどき 再起動は したほうがよい |
あるいは せめて エアコンを つける前、先に PCの電源を 入れれば ほんの ちょっとだけ マシ |
3 | 冷房 + 除湿 を 同時 運転 できる エアコン なら、エアコン を つけたときの 結露 は 起きにくい ( = 高 除湿 の 設定に すれば ) |
↑ ある現場で 見た 「 三菱電機 の 霧ヶ峰 シリーズ 」 は、同時 運転 できた ( = 逆に 霧ヶ峰 シリーズ で、同時 運転 できない 機種 も 見たことあるが ) |
また、エアコン を 消すときに 起きる 結露 ( 例 = キンキン に 冷えた 部屋 の 窓を 開け、暑くて 湿った 空気が 流れ込んで 起こる 結露 ) だと、エアコン 自体 の 性能は 関係ない |
● 備考 |
1 | ちなみに、PC内部が 結露した状態で 電源を入れると 「 通電は しても、OS 起動不可 」 なのは 「 あるある 」 だが、その症状が 起こると 内部の 結露が ( 完全に ) 乾いても 起動不可のことが 多い |
↑ たぶん 「 結露した状態で 通電 → 微弱に ショート 」 が 原因で、マザー 自体 ( = 特に メモリ 周辺 ) が ( ハード的に ) 誤作動を 起こしているから |
そのような症状が起きたら メモリを脱着すると、復旧することが 多い |
↑ 脱着 だけでも 復旧効果 は あるが、 メモリの 接点を イソプロピル アルコール で 清掃すれば、理想的 |
さらには 結露 が ひどいと、内蔵 ストレージ ( = HDD や SSD ) も 脱着 しないと、復旧 しない こともある |
↑ 「 いちおう OS は 起動するが、動きが 激 重い 」 などの 症状 も 出る |
● 端末 側 ( = Wi-Fi 電波 を 受信する 側 ) の 不調 ● |
1 | スマホ は 「 精密 機械 なのに、落下 衝撃 を 与えやすいもの 」 ナンバーワン |
↑ 落下 衝撃 を 与えれば、Wi-Fi 回路 が 不調になっても 当たり前 |
おおまかには、Android よりも iPhone の ほうが 、落下 衝撃 に 弱い |
2 | また スマホ は、電池 の 経年劣化 でも Wi-Fi の 受信機能 が 弱くなる |
↑ 経年劣化 した 電池 は、たとえ 満充電 しても 実際の 出力は 弱い |
大まかに 2 年 も 経てば、スマホ の 電池 は クタクタ |
3 | ノート PC の 「 内蔵 Wi-Fi 基板 」 も、落下 に 近い 衝撃で 故障する こともある |
↑ 直接 に 落とさなくても、PC を 入れた カバン を ドン … ! と 乱暴に 置けば、落下衝撃 を 与えたのに 近い |
また、基板 が 経年劣化 で 不調になる こともある ( = スマホ と 違い、PC の Wi-Fi 基板 は 部品 交換 できるのは 救いだが ) |
↑ 逆に スマホ は、ほとんど BGA 半田 と 予想されるので、( 修理 と 言っても ) マザー 丸ごと 交換しか、できない 機種が 多いと思う |
4 | ほかに、Wi-Fi の 混線地帯 で、混線 した 周波数 ( = ほとんどの ケースで、2.4 GHz ) に 接続していると、Wi-Fi 基板 の 寿命 が 縮む |
↑ スマホ + ノート PC ともに |
● 二重 ルータ ● |
1 | 光 回線 は、 宅内 の 最小限 機器 が 「 ONU 」 |
そこに 「 光 電話 」 の オプション を つけると、 機器 「 光 電話 ルータ 」 が 追加 される |
↑ 「 ONU 」 と 「 光 電話 ルータ 」 が 「 一体 」 の 場合 もあれば、 「 別々 」 の 場合 も ある |
2 | 「 光 電話 ルータ 」 は、 「 インターネット ルータ 」 と 兼用 の 場合 が 多い ( = 一般 家庭 は、 ほとんど そう ) |
↑ 逆 に 事業所 は、 「 光 電話 ルータ 」 と 「 インターネット ルータ 」 とが 別々 の ケース も 珍しくないが |
3 | 「 光 電話 ルータ 」 が 「 インターネット ルータ 」 兼用 の 場合、 Wi-Fi 機器 を 「 ルータ モード 」 ( = 購入時 の 状態 ) で つなげると 「 二重 ルータ 」 になるので、 不安定 になって ★ 当たり前 ★ |
↑ 不安定 = ネット に つながるときと、 つながらないとき が ある。 つながっていても、 ふいに 切れる。 そもそも 最初 から、 ネット 不可 の こともある。 |
ド 素人 が やってしまうのは まだ わかるが、 業者 が やらかしている ケース も ある ( = 切腹 ものの 無知 + ミス ) |
4 | Wi-Fi 機器 を 「 ルータ モード 」 で 使用 するのは、 光 回線 の 機器 が 「 ONU 」 のみの 場合 |
↑ くわえて ケーブル テレビ 会社 の 「 光 電話 アダプタ 」 も 「 インターネット ルータ 機能 なし 」 なので、 「 ONU 」 のみ と 同じ |
5 | すでに 「 インターネット ルータ 」 が ある 場合、 Wi-Fi 機器 は 必ず 「 アクセス ポイント モード 」 = 「 ブリッジ モード 」 に 切り替える |
6 | ↓ 例外 的 に、 確信犯 で 「 二重 ルータ 」 に している 現場 も あった |
[1]. 隔離 機能 のある Wi-Fi 機器 を、 買う 予算 がない ( = 安い 機種 なら、 実売 で 1万円 も しないが … ) |
[2]. Wi-Fi によって 社内 LAN の セキュリティ が 下がるのは、 許されない ( = 親 会社 が、 セキュリティ に うるさい ) |
[3]. でも 休憩室 で 従業員 が、 スマホ を Wi-Fi に つなげたい |
↑ たしかに 「 ルータ モード 」 なら 社内 LAN が 見えないし、 休憩室 なら Wi-Fi ネット が 不安定 に なっても 大した 問題 に ならない |