PC>障害例>ハードウェア関連>HDD>Buffalo製NAS>現場例>NM電気様:NG町>

(2019.5.20.更新)





● 機種 ●
1Buffalo:LS-WX1.0TL/R1
 ↑丸9年
2WD青:WD5000AAKS:500G:非AFT
465.76GB = 976,773,167sect
● 障害 ●
1筐体の基板が、死亡
2DISK1 = 物理故障はないが、第6パーティション(= データのある)が、システム破損(= ファイル・タイプが不明)
3DISK2 = 大量の物理不良セクタ
 ↑Regeneで、数十万(!)のヒット
● 仕様 ●
1「買って何もしていない」そうなので、「RAID 0」が予想された
2 ディスク1(= Regeneでヒットなし)に、「Ubuntu + mdadm」でアクセスしたら、以下だった
sudo mdadm --assemble /dev/md0 /dev/sdb6
 not enough to start the array
 ↑Windowsでパーティションが見えたので、「RAID 1か…?」と思ったが、やはり、「RAID 0」だった
3ちなみに、DISK2(= 140GまでRegeneした)でも、同じだった
● 処置 ●
1DISK2を、(AMI筐体で)、Regene
 ↑通常の「Bヒット + リペア」のほか、「Dヒット + リペアされない」セクタが大量にあり、そのエリアを、1セクタごとの強制Regeneで処置したら、数千がリペアされた
2 DISK1 + 2を、「Win7 + USB2.0」に外付けし、以下のアプリを走らせた
「復旧天使 Standard RAID」 ver 6.18.4
 ↑自動で、仮RAIDを構築してくれたので、楽だった
3逆に、なぜか、「8.1 + USB3.0」、あるいは、「8.1 + USB2.0」では、いつまで経っても、DISK1 + 2を、正常認識しなかった
 ↑今回の障害状態と、8とは、相性がわるかった…?
4また、DISK1 + 2の他、バックアップ用HDDもUSB接続したが、認識しなかった
 ↑DISK1 + 2がなければ、正常認識する
 ↑DISK1 + 2で、12パーティションもあるので、何かの限界を超えてしまったのか…?
 ↑今回は、内蔵ストレージの容量が、たっぷりあるPCを使い、内蔵のフォルダにバックアップした
● 追加処置 ●
1(紆余曲折を経て)、2か月以上かかって、DISK2がRegeneヒット = 0になった
 ↑(データがあると予想される)150G(= RAID 0容量では、300G)の範囲では
初めて、別HDDへのセクタ・クローンに、成功
2原本1 + クローン2では、(途中から)、復旧天使の読み込みエラーが、多発
クローン1 + クローン2で、読み込みエラーなし
 ↑実際にデータが開けるかは、また別の話だが
3データの総量が、なんと、416G
 ↑[1] trashbox以外 = 268G:51,174ファイル = 3,534フォルダ
 ↑[2] trashbox = 148G:26,728ファイル:1,478フォルダ
 ↑初回納品 = 216Gよりも、+ 200G
 ↑(最小で)片側208Gということになるが、障害DISK2は、150GまでしかRegeneを完了していない
 ↑復旧天使のエラーは出なかったが、残った不良セクタに当たったデータは、どうなったのか…?
 ↑「復旧天使の読み込みとしてのエラーは出ないが、実際には開けない」、とか…?
● 備考 ●
1正常なDISK1のセクタ・クローンを取っておいたのは、(当然とはいえ)、正解だった
2障害のDISK2は、(結論から見ると)、「最初から、強制Regeneで150Gまで、1か月以上」が、最短だったか




● 過程 ●
● Regeneの過程
1PC>アプリ>保守用ツール>HDD Regenerator>試行例>NM電気様:NG町>
● データ抜きの過程
1「途中でいいよ」の連絡が来たので、Regeneを中断して、筐体に戻してみた
 ↑DISK1(= Regeneヒットしない)のみ、セクタ・クローンしたもので
 ↑両方をクローンで作業したかったが、障害のDISK2は、クローンが異常終了する×2回
2「青い電源ランプが、速点滅のみ」の間は、pingすら通らない
3「青い電源ランプが、速点滅+オレンジのiランプが、1秒間隔の点滅」になったら、DHCP+pingのみ通る
 ↑15分後ぐらいだったか…?
 ↑ブラウザ・アクセス+共有フォルダ・アクセス=不可
4「青い電源ランプが、点灯+オレンジのiランプが、チカ→ツーの点滅」に、変わった
 ↑30分後ぐらいだったか…?
 ↑DHCP+pingは通るが、ブラウザ・アクセス+共有フォルダ・アクセス=不可、で状態は変わらず
5オレンジのiランプが、チカ→ツーに、変化なし
 ↑(一般向け)マニュアルには、「1秒点滅と0.3秒点滅の、回数の組み合わせで、状態がわかる」と載っているが、それには該当しない
6「それは、E01=短い点滅のループで、基板故障だよ」という、ネタを見た
7同じ型式の、中古筐体があったので、入れ替えてみる
時間をかけてから、チカ→ツーになったので、電源スイッチをOFFにスライドしたら、(電源は切れず)、iランプが(初めて)赤点滅に
「赤の2+3=HDDの故障」だから、初めて、まともな診断がされたとも言える
NetEnumには、基板らしき名前が(初めて)出るし、ブラウザからのアクセスをしても、(初めて)反応がある(←Buffaloのままクルクルで、開ききらないが)
8Win7に接続すると、1+2とも、パーティションは見える
先頭に、5つの細かいパーティションがあって、そこが7G程度、その後ろに、451Gのデータ・エリアがある
9Win7+USB2.0で、「復旧天使 Standard RAID」ver 6.18.4を、走らせてみる
「DISK1のほう」に、ファイル・タイプ不明の、エラー
クローンから、原本のDISK1に戻しても、まったく同じ
 ↑Regeneでヒットしないから、(無意識に)、異常なしと思っていたが、実は、システム破損していたのは、むしろ、DISK1だった
 ↑DISK2には、エラー表示はなし(←数千以上の物理不良セクタは、残っているが)
10自動検索で、仮RAIDが構築され(←楽…!)、フォルダ[share]などが、普通に見える
 ↑各フォルダを開くのは、(かなり)、時間かかるが
11基本性能の高い、Win8.1+USB3.0で、本格処理をしようとしたが、DISK1+2を、なかなか認識しない
 ↑HDD外付けアダプタの、アクセスランプは激しく点滅しているので、処理が進んでいないわけではないが
 ↑Win7+USB2.0に戻すと、瞬間的に認識するのに
Win8.1+USB3.0は、あきらめた
12今度は、Win7が、バックアップ用の外付けHDDを認識しない
DISK1+2をはずしていれば、瞬間的に、認識するが、DISK1+2を認識したあとでは、compmgmt.mscにも、表示しない
 ↑DISK1+2で12パーティションあるので、何かの限界を、超えてしまうのか…?
 ↑仕方ないので、ネットワーク・ドライブに、バックアップすることに
 ↑「USB2.0+ネットワーク・ドライブ」の条件では、かなり時間がかかりそうだが…
13「7+i3+USB2.0」で、空いている機種があったので、中身を、1T:SSDにクローン
バックアップ先を、内蔵ストレージにして、再開
 ↑これで、USB2.0環境では、最速処理になった
14抜けたデータは、3,959フォルダ:62,577ファイル:256G
 ↑フォルダ[share]の、プロパティ確認で
抜けなかったデータは、「復旧天使」が表示した一覧リストで、940
 ↑ファイル総数が、63,517だから、1.48%が抜けなかった
 ↑DISK2の140G以降(=物理不良セクタの、密集地帯)を、Regeneしないと、データは抜けないだろう
 ↑実際にやったら、30日以上かかるか
15データ納品後、「フォルダが空のものがある」との連絡を受けて確認したら、たしかに
 ↑それは、「復旧天使」が表示した一覧リストには、まったくヒットしていないものだった
 ↑DISK2の140G(=RAID 0容量だと280G)で、Regeneを中断したので、そのあたりの、物理不良セクタ:密集地帯に当たっているデータなんだろう
 ↑Regeneを継続しないと、データ抜きできないむねを、ご説明して、継続処理することに
16紆余曲折を経て、2か月以上かかって、Regeneヒット=0になった
 ↑データのある、150G(=RAID 0容量で、300G)に、範囲を絞って
正常HDDにセクタ・クローンが成功して、大きな山を越えた
 ↑150G以降には、大量のセクタ読み込みエラーが出て、かなり時間がかかったが
17原本:1とクローン:2で、データ抜きを開始
 ↑trashbox以降、復旧天使の読み込みエラーが、多発
クローン:1とクローン:2でやり直したら、エラーが出ない
 ↑原本:1は、Regeneでノーヒットだったが、やはり、限界間近ではあったのか




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