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(2020.9.29.更新)





● RAID ●
(レイド)
1Redundant Arrays of Inexpensive Disks
 (リダンダンタレイズ・ブ・イネクスペンスィヴ・ディスクス)
2複数のHDDを、1台のように管理する技術
3高速化や、耐障害性を高めるのが目的
 ↑逆に、高速化や耐障害性は無視した、「 JBOD 」(= ジェイボド)という、別の技術もある
 ↑別名 = スパニング = 単純に、複数のHDDをつなぎ合わせ、1つの(大容量)HDDとして扱う
4仕様によって、RAID 0 〜 RAID 6、および、RAID Zの、8種類の方式がある
 ↑また、2種類の方式を、組み合わせることもある




● RAID 0
(レイド・ゼロ)
11つのデータを2つに割って、2台のディスクに同時記録する
2高速化する反面、耐障害性は著しく低下する
 ↑障害時の面倒を考えると、(単独での使用は)、極力、避けるべき
3別名 = ストライピング
4家電量販店で売られているNASは、初期状態が(ほぼ)RAID 0なので、そのまま(綱渡り状態で)使用しているユーザは、少なくない
● RAID 1
(レイド・ワン)
1同じデータを、2台のディスクに同時記録する
2耐障害性が高まる反面、ディスク容量が、RAID 0の半分になる
 ↑障害時に、最も復旧しやすいので、(高速化を必要としない場合は)、最適
3別名 = ミラーリング
● RAID 10
(レイド・ワンゼロ)
1RAID 1と0の、組み合わせ
2高速化と耐障害性の、両立を目指す
3最小限で、4台のHDDを使用する
 ↑2台ずつがセットでミラーリングしながら、全体では、ストライピングを行う
4逆の組み合わせで、RAID 01(= ゼロワン)もある
 ↑01では、2台ずつがセットでストライピングをしながら、全体では、ミラーリングを行う
5HDD×1台のクラッシュなら、リビルドは楽だが、基板クラッシュ時は、RAID 0と大差ない面倒が、予想される
● RAID 2
(レイド・トゥー)
1誤り訂正符号(= ハミング・コード)を、データとともに分散記録する
2ハミング・コードが使いづらく、実用化せず
● RAID 3
(レイド・スリー)
11台のディスクを、誤り訂正符号(= パリティ)の記録に使い、他のディスクではRAID 0の動作をする
2高速化と、耐障害性の両立を目指すが、RAID 5に性能が劣るため、普及率は低い
3HDDが3台以上、必要
● RAID 4
(レイド・フォーァ)
1RAID 3と同じ動作で、データをブロック単位で分散記録する
2RAID 3 = ビット単位
3HDDが3台以上、必要
● RAID 5
(レイド・ファイブ)
1誤り訂正符号(= パリティ)を、データとともに分散記録する
2普及率は高いが、RAID 10のほうが、速度 + 耐障害性ともに高い
 ↑ただし、RAID 5のほうが、容量は多く使える
3HDDが3台以上、必要
● RAID 50
(レイド・ファイブゼロ)
1RAID 5と0の、組み合わせ
2RAID 10以上の(= 最高クラスの)、速度 + 耐障害性
3HDDが6台以上、必要
● RAID 6
(レイド・シクス)
1基本動作は、RAID 5と同じだが、パリティを2つ作成する
2耐障害性が高まる反面、ディスク容量が半分になり、速度も低下する
3HDDが3台以上、必要
● RAID Z
(レイド・ズィー)
1RAID 5 + 6には、「 書き込みホール 」という、欠点がある
 ↑これによって、正常動作に見えても、知らないうちにデータ破損が進む場合がある
2RAID5 + 6で、このサイレント・クラッシュを防ぐには、ハード的な補完が必要になる(= NVRAM)
3逆に、RAID Zでは、ソフト的な処理で、サイレント・クラッシュを回避する
 ↑具体的には、ストライプ幅を可変にし、「 コピーオンライト 」も、組み合わせる
4耐障害性が高まる半面、速度は落ちる




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