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(2020.9.1.更新)





目次
 ゲーム実況
 BTOのPC (= カスタマイズPC)
 グラフィック機能
 結論




● ゲーム実況 ●
● 基本
 (YouTuberの定番である)ゲーム実況は、[1]. ゲーム専用機を実況するのか、[2]. PCゲームも実況するのか、で天と地の差があります
● [1]. 「 ゲーム専用機を実況する 」 の場合
 「 ゲームの処理 = ゲーム専用機 」、「 録画 = PC 」で、完全に役割分担するため、PCはそれほどスペックが高くなくても、大丈夫です
● [2]. 「 PCゲームも実況する 」 の場合
 特に、「 オンライン3Dゲーム 」は、とんでもなく重い負荷がかかり、(もともとPCは、ゲーム処理に不向きのため)、かなりの高いスペックを要求されます
  ↑ 「 ゲーム専用機 」(= ゲームのグラフィック処理に特化し、しかも性能のわりには、格安の値段で売られている)と、「 PC 」(= 用途が多岐)とは、まったくの別ものです
 1台のPCで、「 (3D)ゲームの処理 + 録画 」をまかなうには、とんでもなく高いスペックが必要です
  ↑ 「 低画質で、動きがカクカクでもかまわない 」というなら話は別ですが、それではとても、人気YouTuberにはなれないでしょう
  ↑ 現実的には、「 ゲームの処理 = スペックの高いPC 」、「 録画 = スペックが普通のPC 」で、2台のPCを使う、役割分担になると思います
● 備考
 ゲームを録画する場合、「 ゲーム機 → キャプチャー機 → PC 」の順番でつなげます
  ↑ 「 キャプチャー機 」の購入が、別途に必要です
  ↑ (大型の)デスクトップPCなら、内蔵する「 キャプチャー基板 」も可能ですが、外づけの「 キャプチャー機 」のほうが、選択肢は多いです




● BTOのPC (= カスタマイズPC) ●
● 基本
 通販で、スペックの高いBTOが、たくさん売られていますが、どれも寿命は短いようです
  ↑ PC修理の仕事も多い当社は、(故障した現場にばかり呼ばれるので)、特に、その印象が強いのかもしれませんが
 「 高いスペックを、なるべく安く 」となれば、「 長持ち 」が犠牲になるのは、(ある意味)、必然でしょう
  ↑ 特に、「 マザーボード 」(= 背骨)の、安定 + 耐久を無視しているので、リスクが大きいです
 BTOは、「 太く短く、使いつぶす 」か、あるいは、「 故障したら、自分で対処 + 自分で部品交換できる 」人用と言えます




● グラフィック機能 ●
● 基本
 PCの「 オンライン3Dゲーム 」を、「 実況はしないが、プレーはしたい 」の場合でも、高いスペックが要求されます
 具体的にはグラフィック回路として、「 NVIDIA( エヌビディア )社 」の、「 GeForce( ジーフォース )シリーズ 」が、必要です
  ↑ ノートPCで、「 GeForce 」を搭載した機種もあります
 ただし、販売されたままの状態では、「 GPU 」(= 心臓)の冷却が甘いため、やはり、短期間でつぶれた機種を、たくさん見ました
  ↑ 具体的には、「 GPU 」と「 ヒートシンク 」(= 放熱板)との間に、(どんな高級機種でも)、安物の熱伝導材を使っているため、短期間で熱が逃げなくなります
  ↑ 長持ちさせるには、(新品でも、高級機種でも)、熱伝導材を寿命が長いものに、交換する必要があります
 「 オンライン3Dゲームは、ゲーム専用機でプレーする。 PCでは、録画 + 動画編集 + 画像編集だけをする 」で、役割分担するなら、(必要なのは、処理速度だけですから)、グラフィック機能は「普通」で充分なのですが…




● 結論 ●
● 選択肢
 「 PCで、オンライン3Dゲームをするか、しないか 」で、大きな差が出ます
  ↑ 「 する 」なら、グラフィック回路に、「 NVIDIA社の、GeForce 」が必要です
  ↑ 「 しない 」なら、「 CPU 」(= メインの心臓)に内蔵している、「 GPU 」(= グラフィック専用の心臓)、すなわち、「 intel社の、intel・HD 」で、充分です
● 各項目
CPU 「 Core i7 」で、充分です
  ↑ CPUの「 世代 」は、(体感でわかるほどには、差が出ないので)、気にしなくていいでしょう
  ↑ 「 Core i9 」のほうが、処理速度は高いですが、その分、ものすごく熱くなるので、(それこそ、新品のときから)、熱伝導材を交換しないと、短期間で回路が焼け切れるかもしれません
メモリ 最小限で「 8ギガ 」。 理想は「 16ギガ 」
  ↑ 最初から搭載していなくても、「 マザーボード 」に、16ギガを受けつける容量があるなら、あとから自分で買って足してもいいです
  ↑ メモリはメーカーによって、あまり性能の差がありません
内蔵ストレージ 従来の「 HDD 」(= ハード・ディスク)では、(話にならないほど)、動きが重いですから、「 SSD 」は必須です
  ↑ ただし、「 SSD 」はメーカーによって、速さ寿命に、かなりの差が出ます
  ↑ 当然、「 intel製 」がベストですが、購入時に、メーカー選択はできないケースが多いでしょう
 ちなみに、「 Optane 」( オプテイン )という単語が出たら、それは「 補助用 」のSSDです(← 普通は)
  ↑ 「 HDD 」を補助して、「 SSD 」に近い速さを「 目指す 」ケースが多いですが、その場合は結局、メインは「 HDD 」ですから、NGです
  ↑ 補助は(あっても、なくても)どうでもいいので、メインのストレージを「 SSD 」にすることが、必須です(← できるかぎり、intel製の)
  ↑ 「 Optane 」も、intel製の「 SSD 」(= 3D Xpoint = スリーディー・クロスポイント )ですから、メインにするなら問題ありませんが、金額が高いです(← 流通が少ないので)
  ↑ intel製の、普通の「 SSD 」(= 3D NAND = スリーディー・ナンド )で、充分です
● 備考
    ↓ 「 金額が安く + 性能がよく + 寿命が長い 」の3つを、両立させるなら、以下がベストかもしれません
 必須条件 = 「 CPUが、Core i7 」で「 メモリは、16ギガ(の容量がある) 」を満たす機種を、なるべく安く買う
  ↑ BTOの新品なら、内蔵ストレージをあえて、「 HDD 」で、しかも容量が小さいものを選択するとか
  ↑ あるいは、(とりあえず、GeForceは捨てるなら)、ヤフオクの中古で、富士通製の業務シリーズを落札するとか
 その後プロが、[1]. 内蔵ストレージを「 SSD 」(= intel製)に交換し、[2]. 「 CPU 」と「 GPU 」の熱伝導材を、(新品以上のものに)交換する
  ↑ 「 マザーボード 」の規格が、「 SATA 」(= シリアル・エーティ-エー)なのか、「 M.2 」(= エムドット・ツー)なのかで、金額が異なります
  ↓ あるいはご自分で、熱伝導材の交換に挑戦するなら、以下にしてください
 「 Ainex : HT−04 」、あるいは、「 Ainex : HT−10 」
  ↑ グリスは、(どんな高価なものでも)、短期間で劣化するので、NGです
  ↑ また、「 CPU 」も「 GPU 」も、静電気のバチッをやると、一発で死にますので、要注意です