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( 2020.10.30.更新 )





● 機種 ●
1東芝 : DT01ACA300 : JUL-2018
 ↑ 3.0 TB
 ↑ Regene には 746 GBで認識されるが、「 4Kセクタ = 4,096 MB × 746 GB = 3,055,565 MB = 3 TB 」 ということ … ?
● 症状 ●
1  ↓ 3 TB の大容量をのぞいても、歴代最悪の感じ ( = 希望がある故障の中の 最悪 )
[1]. Rヒット どころか Dヒット もしないのに、処理が激遅のセクタが 大量
  ↑ 通常スキャンでも、強制スキャンでも
  ↑ ( 大量に対して ストレスはたまるが )、 この症状自体は 他のHDDでも 見たことはある
[2]. 通常スキャンだと 「 not ready 停止 」 するのに、強制スキャンだと Rヒットも Dヒットもしないセクタが 大量
  ↑ この症状は ほとんど見たことがない
  ↑ 強制スキャンのままだと 完了が 何か月後になるかわからないし、通常スキャンでは しょっちゅう止まる
  ↑ 「 手動で 」 処理を変えながら 進行する必要があるので、非常に 面倒くさい
   ↑ 100 G ( = 実際の容量は 400 G ) あたりまで この症状が大量で、ストレスがたまった
[3]. ( 普通の ) Dヒット、 Rヒット、 Bヒット残りも 大量
● 処置 ●
   ↓ 50 日以上 かかった
120 日以上かけて Regene を 通し、さらに 20 日以上かけて、( 新品 HDD = WD 赤 に ) ddクローンした
2 ↓ Windows の認識で 以下
原本  = 「 ファイル : 24,674 」 + 「 フォルダ : 474 」 + 「 容量 : 423 GB 」
クローン先 = 「 ファイル : 24,028 」 + 「 フォルダ : 464 」 + 「 容量 : 397 GB 」
 ↑ クローン先が、「 ファイル : - 646 」 + 「 フォルダ : - 10 」 + 「 容量 : - 26 GB 」 … !!
 ↑ なんと ( Regene 後 の ) 原本 ( = 障害 HDD ) のほうが、認識できるデータが 多いという 結果に
  ↑ 不調セクタに当たったさい、ddクローンよりも コピーのほうが 「 タイム・オーバー するまでの時間が 長い 」 とか、「 リトライ数が 多い 」 ということ … ?
  ↑ もちろん 「 認識はしても 抜けいないデータ 」、 あるいは 「 抜けても 再生不能のデータ 」 も 多数あるとは思うが
3原本 ( = 障害 HDD ) を 内蔵で Ubuntu 18.04 起動のほうが ファイル : 25,159で、( Windows 認識よりも ) + 485 多いので Ubuntuで データ・コピーした
 ↑ 単に 隠しファイル 系 ( = 不要なファイル ) かもしれないが
 ↑ ただし、1 ファイルのコピーに ものすごい時間がかかっても、ほとんど タイム・オーバー ( = コピー・エラー ) にならないので、Ubuntu によるコピーで 正解
4 ↓ 10 日かけて、バックアップ先ストレージに コピー完了した
コピー・エラー は 7 ファイルのみ
バックアップ先 = 「 ファイル : 24,674 」 + 「 フォルダ : 474 」 + 「 容量 : 423 GB 」
 ↑ Windows の 認識では、原本 ( = 障害 HDD ) と同じ ( = ファイル数 : + 485 は、やはり 隠しファイルだったのか )




● 過程 ●
1( なんか 今までにない、独特の 面倒くさい感じ )
2容量が、746Gbで認識されるのは、RegeneのOSが古いから、仕方ないか
 ↑古い筐体:EPSON:AT970(AMI)でも、新しめ筐体:富士通:D588/CX(AMI)でも
 ↑Regeneの販売サイトを見たら、Ver.2011で止まっている
  ↑4Kセクタだから、512M × 8 = 1セクタ:4,096MBで、4,096MB × 746GB = 3,055,656 = 3TB、ということかも
2  ↓症状が、独特
[1]. 明らかに処理が遅いセクタが、大量にあるのに、Dヒットは、ものすごく少ない
  ↑これは、ときどき見る症状だが
[2]. (それに歩調を合わせるのか)、処理が(異常に)遅いセクタが大量にあるのに、ほとんど、R処理されない
  ↑あまり見ない症状だ
[3]. (たまに)Rヒット → R処理されて、B残りが倍ぐらい
  ↑まあこれは、症状が重いだけで、普通か
[4]. 通常スキャンだと、not ready停止するセクタが、異常に多い
  ↑そのセクタを強制Regeneすると、ほとんどが、スルッと(Rヒットなしで)通過する
  ↑これが非常に、独特だ
  ↑今までは、not ready停止したら、そこを強制RegeneしてR処理され、その後、通常スキャンが通るようになった
  ↑強制がスルッと通ったので、(あるいは、処理が遅くても、Rヒットなしで通ったので)、同じセクタを再度、通常スキャンすると、ほぼすべて、not ready停止する
  ↑「 Rヒットも、Bヒットもしない、not ready停止セクタ 」が、大量にあるのは、独特だ
3  ↓つきっきりでいられるなら、以下の処理もできる
[1]. 通常スキャンで、not ready停止したら、(再起動して)、そのセクタに強制をかける
[2]. 強制が通ったら、再度、通常スキャンしてみる
[3]. 通常が通ればよし、再度、not ready停止したら、そのセクタを飛ばして、通常スキャンを続ける
  ↑しかし、この症状のセクタが、大量にあるため、とてもそんな手間はかけられない
  ↑仕方ないので、(とりあえずは)、強制をかけ続けるしかない
4(普通は)、強制Regeneだって、症状が軽いエリアなら、進行は速い
 ↑ざっくりと、1秒で数百セクタ(= 完全に正常なエリアなら)
 ↑しかし、このHDDは、(今、90Gbを越えた地点だが)、進行の速いエリアが、ほとんどない
 ↑(目視できた範囲で)、いちばんマシなのは、1秒で1セクタ程度の速度(= マシなセクタは、非常に少ないが)
 ↑大量にあるのは、1セクタ20秒前後であり、(しかも、ほとんど)、Dヒット + Rヒットしないので、非常に独特だ
 ↑今後、このペースが続くなら、どれだけ時間がかかるんだ…?
5手順をいろいろと混ぜて、やっと(= 20日間)、100Gまで終了した
 ↑Rも多かったが、それ以上に、多くのBも残った
 ↑それ以上に、D + Dヒットしないディレイが、大量(= 数万以上)
6100G以降は、通常リペアの放置で、けっこういけそう
 ↑(数えるほどの)、少数のNot Ready停止はあったが、それ以外は、ほぼ放置で最後まで
 ↑相変わらず、Dヒットしないディレイが大量で、Dヒットが少し
7Ubuntu 18.08で、新品3T:AFTに、ddクローン開始
 ↑bs=512で
8 ↓大量のDヒットなしディレイと、多数のB残りのわりには、(序盤の)エラーが少ない感じ
6.4MB地点 × 1
6.5MB地点 × 8
3.1GB地点 × 9
48GB地点 × 9
53GB地点 × 大量
94GB地点 × 大量
403GB地点 × 8
879GB地点 × 25
972GB地点 × 28
999GB地点 × 1
1,644.9 〜 1,645.01GB地点 × 大量
1,645.02GB地点 × 1
1,698.16GB地点 × 1
 ↑まあ、エラーが出ないセクタでも、データが壊れているケースは、多々あるが
91,000G 〜 1,600Gは、速かったが、そこからがすごく遅い
 ↑エラー×0だが、数値がつっかえつっかえ、進むような感じ
 ↑これがまさに、(大量の)「Dヒットなしディレイ」の、エリアかも
101,650Gあたりから、ペースがマシになってきたが、やはり頻繁に、つっかえがある
111,738.090Gあたりから、カタカタ + カリカリとうるさくなり、大量に読み取りエラーが増えていく
 ↑1,738.100Gあたりで、静かにはなったが、512Bずつ、読み取りエラーが増えていく
 ↑1,738.108Gあたりで、いちおうカウンターが正常に
 ↑1,738.109Gあたりで、また、カタカタ + カリカリ = エラーが基本だが、カウンターが上がるときもあり
 ↑1,738.110851584Gで、カウンターが止まった = カタカタ + カリカリすることはあるが、止まったまま = アクセス・ランプもつかず
 ↑少しして、高速エラー・カウントが開始 = カリカリもないし、アクセス・ランプも消灯 = 読み取りできないなら、最後までゼロフィルでもいい
12残りの1.4Tは、(すべてエラーだったが)、3Tすべてが終わるまでに、数日かかった
13ユーザが、「3分の2ぐらい、データが埋まっている」とか言うから、2Tぐらいあるのかと思ったら、500Gで充分に収まる程度だった
14 ↓Windowsの認識で、以下
原本 = ファイル:24,674 + フォルダ:474 + 容量:423GB
クローン先 = ファイル:24,028 + フォルダ:464 + 容量:397GB
 ↑クローン先が、ファイル : - 646 + フォルダ : - 10 + 容量 : - 26GB …!!
 ↑(Regene後)、原本からデータをコピーしたほうが、救えるデータが多いのかよ…!!
  ↑当然、カウントはされても、開けないデータも多数だろうが
  ↑しかし、ddクローン先で、カウントさえもされないデータが、こんなに多数だとは… (勉強になった)
15原本を内蔵に戻し、Ubuntuのエクスプローラで、ファイルのコピー開始
 ↑ファイル = 25,159とは、(Windowsの認識よりも)、+ 485多いが、隠しファイルか
 ↑コピー先がSSDだが、進行ペースは、かなり遅い(= しょっちゅう、つっかえるようなイメージ)
 ↑序盤で、残り426時間(= 18日)が、表示されたことも
16もし再度、Regeneをかけるなら、データが500G未満ということは、700G地点までで充分だろう
 ↑ということは、700Gを4,096MBで割ると、「 (Regene認識が)、172GB地点までで、充分 」ということだ
17フォルダ一覧の窓の上、(小さな)円グラフでコピーの進行状況が示されるが、それをクリックすると、具体的なファイル数の小窓が開く
 ↑その小窓を[×]で閉じると、コピー処理自体がキャンセルされてしまった
 ↑要注意
18ファイル : 2,516 / 25,159あたり(= ちょうど、10%あたり)から、ものすごい遅い
 ↑残り1,700時間(= 71日)の、表示が出たこともある
 ↑それでも、タイム・オーバーしないでくれるのは、(すごく)、ありがたいが
 ↑「95%は、救えるのが確定したが(= Ubuntu認識と、クローン先データの量から割り出して)、少しでも100%に近づけるために、あと30日」で、中間報告した
  ↑30日 = 残り:720時間以下の表示なら、余裕がある
19残り310時間(= 13日)ぐらいで、(ある意味)、ペースが落ち着いたように見えるが、それでも、カウントの上がりを観察していると、ストレスがたまるほどの遅さだ
 ↑モニタの輝度を、最低に落とした
 ↑ボヤっとして、進行状況はよく見えないが、コピー・エラーの窓が出ているかどうかは、すぐにわかってちょうどいい
20  ↓結果、コピー・エラーは、数えるほどだった
[1]. 晦日日出SN.jpg / 2018 12 30 高下ダイヤD3x
[2]. 2019 03 23 久遠寺 D3x(18).NEF / 2019 03 23 久遠寺 D3x(18)
[3]. 2019 03 24 富士山 寺巡り D3x(73).jpg / 2019 03 24 富士山 寺巡り D3x
[4]. 2019 03 24 富士山 寺巡り D3x(73).NEF / 2019 03 24 富士山 寺巡り D3x
[5]. 2019 05 03 冨浦 D3x 300mm(3).JPG / 2019 05 03 冨浦 D3x 300mm
[6]. 2019 05 03 冨浦 D3x 300mm(3).NEF / 2019 05 03 冨浦 D3x 300mm
[7]. 2019 05 03 冨浦 D3x 300mm(4).JPG / 2019 05 03 冨浦 D3x 300mm




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