パソコン>障害例>動作が重い、フリーズする>PIO病>

(2011年2月8日更新)





基本
1HDDのデータ転送速度が、DMA(高速)からPIO(低速)に固定されて、動作が、非常に重くなることがある
2実際に、転送エラーが起こったことが原因なので、HDD、ケーブル、マザーなど、ハード的な異常のある可能性が高い
3原因を解消しないと、再発する可能性は高いが、ソフト的にリセットすることは可能
4SP2未満のXPでは、ドライバの問題で、よく起こったらしい
5自作機は、部品相性の問題で、メーカ機より、起こりやすいらしい
確認
1デバイスマネージャを、起動する
スタート、ファイル名を指定して実行、devmgmt.msc
2[IDE ATA/ATAPIコントローラ]
3[プライマリ IDE チャネル]
4左上[詳細設定]
5[デバイス0]の[転送モード]と、[現在の転送モード]を確認
「DMA(利用可能な場合)」なのに、「PIOモード」の場合、PIO病
処置
1デバイスマネージャで、該当ドライブを削除して、再起動時に、自動再構築させる
2あるいは、レジストリで、設定を変更する
手順:デバイスマネージャ
1デバイスマネージャを、起動する
スタート、ファイル名を指定して実行、devmgmt.msc
2[IDE ATA/ATAPIコントローラ]
3[プライマリ IDE チャネル]を、右クリック
4[削除]
5再起動が、複数回、要求される場合もあり
手順:レジストリ・エディタ@
1レジストリ・エディタを、起動する
スタート、ファイル名を指定して実行、regedit
2以下のキーを、開く
HKEY_LOCAL_MACHINE
SYSTEM
CurrentControlSet
Control
Class
{4D36E96A-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}
[000X]のうち、名前[Drive Desc]が、「プライマリIDE〜」を探す
3MasterDeviceTimingModeAllowed
4[値のデータ]に、以下を入力
ffffffff(fが8個)
5[OK]
6パソコンを、再起動する
再起動時に、モードの再設定が行われる
7転送モードが、DMAに戻ったかを、確認する
手順:レジストリ・エディタA
初期で、PIOになる条件は、累計6回の転送エラーなので、「連続6回のエラーでなければ、PIOにしない」に、変更する
1[〜@]と、同じキーを開く
2ResetErrorCountersOnSuccess
なければ、作る
編集、新規、DWORD値
3[値のデータ]に、以下を入力
1
4[OK]
5パソコンを、再起動する
備考
1自分が当たった実例では、圧倒的に、WD製が多かった
相性がシビアなのか…?




実例
症状
1HDD Regeneratorをかけると、不良セクタはないが、カウンターの進行速度に、明らかなばらつきがある
2新品HDDに交換後したが(HD革命)、PIO
3上記の、レジストリ処理X2を行っても、再起動後にPIOに戻る
原因
1マザー不良
2また、不良マザーに接続したHDDが、短期間で故障した(PIO病になった)
試行
1上記のレジストリ処理X2に加えて、以下を実行しても、PIO
[MasterDeviceTimingMode]に、「10010」を手入力
「10010」=モード5=ATA/100
2正常動作を確認した、マザーと交換しても、解消せず
マザーが原因ではないか、不良マザーで動作させた、新品HDDが故障した
3正常マザーに入っていた、中古HDDに交換したら、正常動作
新品HDDの、初期不良か、相性がわるい…?
しかし、しばらく使用していたら、PIOに戻った
HDD以外に原因があるか、あるいは、HDDの相性はよかったが、中古だから故障したか
4メモリを2枚とも交換して、解消せず
また、片方のスロットのみにしても、解消せず
メモリ、および、スロットの故障ではない
5別の新品HDD(同型)に交換して、解消せず
この型は、相性がわるいか、あるいは、HDD以外に原因があるか
6調子がよかったHDDに戻して、レジストリ処置をして、解消
最初からモード5だったので、何もしていなかった
ということは、やはり、新品HDDX2(同型)は、相性がわるかった…?
7数週間後に、マザー不良で、PIOが再発
中古HDDで小康状態だったのは、規格が古くて、相性がよいからか
別マザーに交換して、解消




* 技術検索のトップへ