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( 2020.7.20.更新 )





● 基本 ●
1基板上のチップ ( = ごく小さい 半導体回路など ) が、( たった ) ひとつ不能になるだけで 通電不可、あるいは 通電しても 認識不可になることが多い
 ↑ 実際にデータを保持している IC 回路が 無傷だとしても
2不能になったチップを特定し、同型機から障害機へ移植する
 ↑ 同型機と障害機を並べ、導通反応が違うチップを 特定してから
● 目次 ●
 基本手順
 備考
 現場例 [ 1 ]
 現場例 [ 2 ]




● 基本手順 ●
1比較 + 部品取り用に、同型の USBフラッシュメモリを入手する
 ↑ 同型でも容量違いは 基板 + チップ構成が 違うこともあるので 注意
2外カバーをはずす
 ↑ 中の基板を傷つけないように 注意
 ↑ 先に 部品取り用の機種で 練習したほうがいいかも
3動作品と故障品の基板を並べ、導通反応が違うチップを探す
 ↑ テスタの端子を 逆に当てると 反応が違うチップも多い
  ↑ 半導体だから … ?
 ↑ 全チップを 逆当てでも 導通確認する
4「 PC の USBジャックに挿す プラグ部 」 ←→ 「 基板上の各端子 + 各チップ 」 の間でも 導通を比較する
 ↑ 重要
 → 写真を見る
5障害のチップ( = 導通反応が 違うチップ ) が 特定されたら、動作品から移植して 2個1 する
 ↑ チップは小さいものばかりなので 適切な工具はもちろん、かなりの器用さも 要求される
 工事 >工具 >通信 >高頻度 >半田関連 >
● 備考 ●
1チップが小さすぎて移植困難の場合、専門業者は逆に 障害機の IC回路を 正常機に移植するらしい
 ↑ あんなに足が多い回路は できれば やりたくないところだ
  ↑ ホットエアガンを使うと思うが、( 半田が溶けるほど ) ICとその周辺を熱々にするなんて 心理的に ( かなり ) 抵抗がある
  ↑ また 型式が同じでも、ファームウェアが合わないケースだって あるだろうし
2YouTubeで投稿者 「 non-pro-rework 」 が、IC 移植のスゴ技を披露していた
 ↑ 簡単にマネできるものでもないが、見習うならまずは 「 捨てメモリ 」 で練習か




● 現場例 [ 1 ] ●
● 現場
1YB設備様 : KG市
● 機種
1A-DATA : C801
 ↑ 新品はもう市場にないので、ヤフオクで ( 2個1用の動作品を ) 入手
● 切り分け
1( 障害機は )、「 PCのUSBジャックに挿す プラグ部 ←→ プラグに直結した 端子の1つ 」 間で、導通が取れない
 ↑ 正常機では 導通が取れる
 → 写真を見る
2その端子に連動していると思われる 裏面のチップ、片方の端子で導通が取れない
 ↑ 正常機では 両端子で導通が取れる
 ↑ ( 場所が離れていても ) 連動が予想されるのは、( 正常機で ) その端子と導通が取れるのが そのチップだけだから
 → 写真を見る
● 過程
1該当箇所の ハンダをあげ直すが 変化なし
 ↑ 厳密には 一瞬だけ導通反応の出ることもあるが、USB 無反応には 変化なし
● 結果
1該当チップ 「 2R2 」 が不能のようなので 正常機の基板からチップを抜き、故障機に移植
 ↑ 正常機は容量違いだったので、( 場所は違うが ) 同じチップは搭載していた
2解消したので チップ 「 2R2 」 の故障が 無反応の原因だった
● 備考
1チップは何しろ 1 × 1.5 mm
 ↑ かなりの器用さを 要求される
 → 写真を見る




● 現場例 [ 2 ] ●
● 現場
1MN自動車様 : KG市
● 機種
1ELECOM : MF-RDSU364GGY
 ↑ 色違い = MF-RDSU364GGD
● 症状
1USBメモリ 側の LED は点灯する
2PC側は compmgmt.msc に反応なし
● 備考
1発売から6か月程度の機種だったので、普通に ( 2個1用の ) 同型機が入手できた




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