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(2013年11月20日更新)





目次
基本
1不能と復旧を繰り返す@
2不能と復旧を繰り返すA
3携帯の耳には呼び出し音が聞こえるのに、不能




●基本
1他の故障でも同様だが、ISDNは特に、中途半端な故障時(=不能と復旧を繰り返す場合)に、原因の場所を特定するのが、困難
2デジタルであるがゆえに、不能直前の劣悪な状態でも、ISDN対応機には、まったく雑音が入らなかったりする
3むしろ、アナログ端末を当てて、"ビーッ"の音に、異常がないかを聞くほうが、確実
4また、保安機で電圧0の、明らかな不能状態でも、回線試験でOKが出たりすることがあり、故障手配もしにくいことがある




1.不能と復旧を繰り返す @
症状
1発着不能と、復旧を、繰り返す
2不能時に、TAをオフオンすると、一時的に、復旧する
切り分け
1DSU直前、保安器下部など、各場所で下部を切り、アナログ用の試験電話を当てて、"ビーッ"の音に異常がないかを聞く
2保安器下部→TA直前で、"ビーッ"の音に、かすかな"プチプチ"雑音が、聞こえた
症状が出たり消えたりする、中途半端な故障状態だったので、切り分けしにくかった
原因
1引き込み線の異常
保安器→DSU間の、たったの3m
目視で異常はないが、過去に大きな落雷故障があった現場なので、潜在的に配線も故障しかかっていたのかも
2ということは、落雷故障した場合、局線で利用されていた配線は、切り替えたほうがいいのか
処置
1局線の引き込みを、別配線に切り替えて、復旧




2.不能と復旧を繰り返す A
症状
1発着不能と、復旧を、繰り返す
2同一敷地内の、保安器移転、直後
3試験したタイミングによって、以下と誤認される
発信=可、着信=不可
逆に、発信=不可、着信=可
実際には、不能と復旧を、繰り返している
原因
1保安器の端子と、メタル線との、接触不良
外線側が、端子から、はみ出す感じで、接触不良
NTT短契でも、下手な人は、下手
処置
1接触不良部の、再接続で、復旧




3.携帯の耳には呼び出し音が聞こえるのに、不能
症状
1携帯で現場にかけると、携帯の耳に、呼び出し音は聞こえる
2現場は、発着不能
携帯で呼び出し時に、外線をつかんでも、応答不可
切り分け
1保安器で下部を切ると、電圧が異常に低い(正常=DC60V前後)
2保安器で下部を切っても、携帯から呼び出し音が聞こえる
原因
1保安器上部の、故障
処置
1NTT:113手配
備考
1113「ISDNは、回線試験でもよくわからない」とかで、ループ試験もつき合わされた
保安器で下部を切り、ジャンパー線でショート状態にする
現場
1S精工様:G町




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